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SHIN GODZILLA

校閲ガールでの石原さとみは良かった。

CMも露出が増えてきている。以前にも増して人気も出てきているのだろう。

シン・ゴジラを見た。

一気に観てしまえる。面白かった。が、???

なんか腑に落ちない。そう、なんかアンバランスなんじゃないかな。

設定と物語りと、映像と、それぞれがやりたいことをやったものの寄せ集め的なものに見えた。映像としては、特撮怪獣映画的なリアリティを追求したのかな?リアルなシーンもあれば、明らかに特撮臭いシーンもある。そして、全体の群像劇というものが、何やら上滑りしてリアリティに欠けるとうか人ごととしてTVの中のニュース映像みたいに見えるのである。それは実際の災害のニュース映像でも感じることなので、ある意味リアリティがあるのかもしれない。

そこに起こっている事象のみを見せていくというドキュメンタリーというか、人間的な主観というものを排除した映像であれば、それは究極のリアリティであるのかもしれない。

しかし、もっと怪獣の持つ恐怖、ぞくぞくするものが感じられても良かったのではないかと思えるのだ。そして、登場人物の絶望や葛藤、どろどろとした感情が表に出ても良かったのではないかと思える。何やら、ガンダム以降のアニメーションにみられる、やたら理屈っぽくもあり、また、哲学的ともおもわれるような台詞回し、スタイルが何やら意味深でカッコイイと思えるようなこの流行のようなものは何だろう。

まあ、受け取る側がどう受け取るか自由で、そういう意味では評価が分かれているのも良いことではないか。ただ、ともすれば「何も感じない人は感性が劣っている」というような論調も出てきそうなのはいただけない。

色々と考えさせることは確かにあった。それは、この国がどうだとか、災害がどうだとか原発がどうかということではなくて、こういった作品(映画であれ、音楽であれ、絵画であれ)は、いいとか悪いとか評価するのは間違っているのではないかということ。そもそも評価の基準といったものをはっきりと数字など客観、普遍的なもので提示できないということだと思う。興行としてであれば、金額というものではっきりと結果が出るのである。しかし、感動したとかそういった個人の感性に訴えてくるもの、などは評価のしようがないではないか。ひとそれぞれなのだから。

ただ、一番気になったのは。石原さとみだ。

可愛い。が、この映画に要るのか?

なんだか、役の立ち位置が不明瞭で、無駄に変な英語を喋っているとしか見えない。彼女のキャラクターではない気がするのである。ただ、単にS字ポーズで凛々しく立っている女性の後ろ姿が「絵」として欲しかっただけのような扱いに感じてしようがなかったのだった。

校閲ガールでの石原さとみは良かっただけに、残念な気がしてならない。そして、再度挑戦するもイマイチ似てないのだった。

Good Luck!

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