Les Paul
最初に手に入れたエレキはNavigatorのLesPaulモデル。当時7万円程だったと思う。現在のNvigatorブランドではありえない値段である。そもそも、当時ESPはオーダーメイドのコンポーネンツギターとか、グレードアップの改造とかをメインでやってるショップだったと思う。国産エレキギターメーカーの有名どころは、GRECO、FERNANDES、ARIA PRO2、TOKAI辺りであった。GuyatoneやTeiscoなどはアンプ類が残るのみで、既にギターは見なくなっていた。また、エントリーモデルを主にラインナップしていたブランドとしては、Camel、Fresher、Westminsterなどがあった。
そんな中で、高校生の憧れはなんといってもGRECOであった。GibsonやFenderのレギュラーラインが30万円ぐらいしていた頃である。ちなみに、当時、ラーメン1杯が350円ぐらい。(又一)^^と記憶している。
しかし、何故LesPaulモデルを買ったのだろうか?
それは、やはりジミーペイジの影響か^^ 格好良かったんだよね〜
ジェフベックやクラプトンも聴いてはいたけど、その当時、Stratoのビジュアルにピンとこなかったようで、それからハムバッカーのあの形がなんか格好良かった。実際、音がどうとかよくわかってなかった。ギター持っててもアンプに直結。真空管とトランジスタのアンプの違いなんてわからなかった。小学生から中学生になる頃は、TVが真空管からトランジスタへ、ラジオもやがてICへと変わっていく頃で、真空管なんて時代遅れという風潮であった。
ギターアンプにしてもトランジスターを使ったソリッドステートのコンパクトで出力の大きいアンプがどんどん出てきて普及する。BOSSのエフェクターが充実してくるのもこの時期だった。
エフェクターなんてディストーションぐらいしか知らない^^
自分で友だちとスタジオに入って練習するも、レコードと同じ音がでないのである。
なんだかペラペラな音だが、それは下手だからと割り切って力技で押し通す高校生。
インターネットなどない時代、地方はとにかく情報不足だった。
レスポールのハムバッカーのカバーを外してオープンタイプにするのが格好よくて、でもノイズ対策にろう含浸しなければとろうそく溶かして浸したが、ナビゲーターに載っていたハムバッカーは磁石がへんな格好でボビンのカバーもなくて、めっちゃ不細工になったのでカバーを再びつける。あとから、調べればろうそくのロウに浸したところで、全然意味なかったらしいのだが。高校生は考えるより行動が先である。
しかし、PU換えたり、配線いじったり、パーツ換えたり、やっていることは高校生の頃から変わっていないのである。変わったのは、もう少し情報が得やすくなったのと、部品や材料、工具などが手に入りやすくなったことである。
今、思い起こしてみればあの不細工なハムバッカー、いい音してたな。
Good Luck!